秋の散歩
乗鞍高原の朝の気温はすでにマイナスです。ここ数日は好天に恵まれて、お昼は気温も12℃くらいまで上がりましたが、空気は冷たくて、外に出ると自分の輪郭がはっきりわかったり、吸い込んだ空気が今、肺まで届いたとわかって、冬に片足突っ込んでるな、と感じました。
宿のスタッフの方にお勧めされた散歩道を1人歩いてみました。遊歩道はまず、宿から善五郎の滝というところまで続きます。あまりというかほとんど人通りもなく、落ち葉で埋め尽くされた道を進みました。山に1人でいると、世界には自分以外に誰もいないような気がしてきます。最初はそれが嬉しくて、黄色や赤になった葉っぱが太陽の光に透けてキラキラしているのを眺めたりしていられるんですけど、秋風が吹いて、森が一斉にざわざわ言いだして、枯れ葉が落ち葉になったり、落ち葉が舞ったりすると、急に不安になって、心細くなります。
一番怖いのは熊!ゴールデンカムイを読んでから、殊更怖くなってしまって、歩いている間、何度も熊と出会ったときのシミュレーションをしました…何度やっても私が死んで終わるシミュレーション…笑
熊の足跡や糞や熊棚がないか注意深く観察しながら歩いて、何度も出てくる、熊出没注意の看板を見るたびに泣きそうになり、結局19キロも歩きました笑
そのおかげでたくさん、素敵な景色に出会えました。
晴れた日の秋の山と空は本当にきれい。
川やら沢やらの水の音が好き。
善五郎の滝。天気が良すぎて、滝がきれいに写るようにすると、空が白飛びする…
空に合わせると滝が暗い…
1本真っ直ぐに生えてる木ってかっこいいな。
雲がかかってわかりにくいけど、山頂に雪を戴く乗鞍岳。
池に映る乗鞍岳。一番高いのは剣ヶ峰。
スキー場はこれから大忙し。
絵葉書に出てきそうな山。
鈴蘭橋を通る。
欄干に雷鳥。
鈴蘭橋だからすずらん
雲みたいに真っ白な白樺。
オオカエデが推しのようなので、歩いて行ってみる。
が、だいぶハゲ…
ハゲを写らないようにしてみる…笑
なんとか様になってますかね?
赤い実のついた木。空と雲と、とてもきれい。
この木の上の方の枝の不思議なもふもふはなんでしょうか…面白いなぁ。
東京にいると、朝晩の肌寒さとか、食べ物で秋を感じる時はあるけど、乗鞍に来てすごく実感が湧きました。東京は一気に冬になることもあって、秋の良さを楽しめない年もあったりするけど、今回は秋を堪能することができてよかったです。