Cappadocia
イスタンブールを離れ、カッパドキアへ。カッパドキアはアンカラから少し南東に下ったところにあります。トルコの中央部、アナトリア高原。飛行機だと1時間半くらい。日本人にもとても人気な地域ですよね。
カッパドキア空港!
泊まったホテル。カッパドキアには4つの地区があるのですが、わたしはウチヒサールというところに泊まりました。大多数の人はギョレメというもう少し栄えたところに泊まるようです。
テラスもたくさんあっていい感じ!
ホテルからの眺め。
カッパドキア!って感じ。
もちろん洞窟ホテル✨洞穴生活にしてはオシャレすぎるけど、昼間でも薄暗かったり、ひんやりしてたり、洞窟感は楽しめました。
このクッキーが最高に美味しかった!お花もうれしい!
ホテルのわんちゃん。いつもお出迎えしてくれて、犬は嫌いだけどめちゃ可愛かった笑
夕暮れ時の景色。とても幻想的。
カッパドキアはあまり交通が発達していないので、レッドツアーとグリーンツアー、さらに気球フライトを予約しました。とても贅沢。
まずはレッドツアー!内容はこんなかんじ。
まずはウチヒサール城。ウチヒサールとは尖った砦、という意味。岩窟要塞ですね。かっけー!登ることもできるんですけど、旅行客が転落死したことがあるらしく、ツアー中は登らないように言われちゃいました。結構つるつるしてて、滑りやすいんですよね。
この辺りは他の地域よりも標高が高いので遠くまで見渡せそうです。
元はギリシャの人がローマ帝国の迫害から逃れるために隠れ住んだところから始まったそうです。
人の顔に見える…
落ちたら痛いだろうな
こちらはラブバレー
ハートてんこ盛りでした。昔、男女が別で暮らしていた時に、ここいらで逢引していたらしいです笑
ただの谷やけど…笑
ここはセリメ教会。キリスト教を学ぶ人がここに住んでいました。
台所だったところ。
お部屋もたくさん。
祈りの部屋。
スターウォーズの撮影がこの辺りで行われたそうです。確かに古っぽい。
続いては奇岩群へ。
サメの奇岩
妖精の煙突、と言われるきのこの奇岩。大昔、このあたりにあった4つの火山が何度も噴火を繰り返しました。噴火の際に山から降ったマグマや溶岩、火山灰がこの地に積もり、噴火の度に、地層が積み上げられていったそうです。降り積もったものによって、地層は硬くなったり、柔らかかったり。次第に火山活動はおさまり、風や雨、今は見られませんが川が、大地を削り始めます。その際に、硬い地層挟まれた柔らかい地層の侵食が進み、結果、キノコのような形になるそうです。
柔らかい地層の侵食はまだまだ進みますので、いずれ、キノコのかさの部分は重さに耐えかねて、ゴロンと落ちてしまいます。いずれこの奇岩は見れなくなってしまうのか…と思ったら、奇岩は今もどんどん新しく生み出されているようです。山の麓、連なったような奇岩の赤ちゃんがたくさんいます。自然ってすごすぎる…
しめじが1番近いですかね?
遠くにラクダの奇岩!イマジネーション!とガイドさんが何度も言ってました。他にもぞうとかイルカとか。わたしにはよくわからなかった笑
最後はギョレメ屋外博物館です。ここもキリスト教の遺産。洞窟の中に、たくさんのモザイク画が描いてあります。長く放置されていましたが、洞窟の中にあることで太陽の光が入らず、絵の劣化が進まずに、10世紀に作られたにも関わらず保存状態がとても良いのです。
絵を守るため、写真撮影はできません。また人の息に含まれる水分も良くないため、洞窟内ではおしゃべりも良くないと言われます。
キリストの誕生から受難までが壁や天井に描かれています。面白いのは、このあたりにキリストの復活は信じられていなかったので、復活の絵はないというところです。
民芸品の工房にも行きました。
救急車、顔みたいで可愛い。チャギントン系。
続いてグリーンツアー
最初はギョレメパノラマ!
奇岩がたくさん!
景色最高!
そしてグリーンツアーはハイキング!
ウフララ渓谷!
カッパドキアに来てから、川を見てなかったからとても新鮮!
茶色ばっかりだと、緑の有難さがわかる…
こんな岩壁にも所々穴が掘られています。
プロメテウスがくくりつけられてそうだなぁ、と思うような岩がたくさん。
途中のお茶屋。
アーチャルトゥ教会というとても古い教会の絵。やはり洞窟で日も入らないから色もきれいに残ってる。
久しぶりに緑の中を歩けて幸せでした。
地下都市にも言ったんですけど、暗いしずっと前屈みで、写真全然撮れなかった…
唯一撮ったのこれ…笑
たこ焼きできそうな感じだけど、住んでた人はこの穴にハーブを入れて、叩いたり、擦ったりしてたそうです。
地下都市は籠城するための要塞でもあり、敵が侵入しても有利でいられるように、迷路みたいな道だったり、人1人が通るのが精一杯かつ前かがみでしか通れない道になっています。そんな姿勢じゃ剣や弓が使えないので、横に開けられた小さな穴から敵を刺して倒していたみたいです。やはり地の利って大事ですよね。
最後は気球ツアー
前日にホテルから見たフライトの様子。
朝日に照らされてきれい。
ホテルのテラスから。
お昼にポツンと一機、飛んできました。ウチヒサール城に行くのかな。
そして翌日!フライト!
お迎えは朝4時!笑
真っ暗な中、気球を膨らませ始めます。バーナーの火で照らされた気球がカッコいい!
空が白んできて、気球が飛び始めました。
わたしも気球に乗るように言われました!
乗るとこのような説明書きが配られました。
みんなで着陸時の耐性を練習します。
飛びました〜
となりの気球が少しずつ小さくなっていきます。
先に飛んだ気球。高度を上げるためにバーナーで火を焚いているのがとてもきれい。
どんどん気球が飛びます。クラゲみたい笑
山も遺跡も越えていきます。
高度を上げると下にも気球が!
こんな不思議な大地の上を、気球で散歩するなんて、とっても贅沢時間。
しかし眠い…笑
奇岩に近づいてくれました!
奇岩ベビーもたくさん。
空が青さを増してきます。
日の出。拝むしかない。
着陸したらシャンパンパーティ笑
気球最高!
ツアー中、待ち時間が長くなっちゃった時にアフメットが買ってくれたピーチティー。凍らせてあって、最高に美味しかった。お金払おうとしたら、遅くなっちゃったから僕からだよ、これがトルコのホスピタリティさ!って言ってくれた。来月日本に来るらしいから、日本のお・も・て・な・し、をお返ししたい。
ホテルから空港に向かう時、他のお客さんが時間通りに来てくれなくって20分くらい車内で待ってたら、ムスタファさんが冷たいお水をくれました。日本人大好き!って言ってくれて、たくさん話してたら、他にもお客さん乗ってるのに途中停車して、売店でこのカッパドキアの置物買ってくれた!イスタンブールに戻るけど、イスタンブールは高いからねって。
ムスタファさんは共働きで、頑張って家を買って、今は車を買うお金を貯めるために、もう5年も休んでないそう。
気球ツアーの送迎で朝4時から働いて、その後も空港の送迎で、街と空港を4往復。寝る時間もほぼないらしい。
気球ツアーって1人2万円弱して、一機に20人くらい乗るし、あれだけ飛ぶからみんな潤ってるかと思ってたけど違いました。
そんなムスタファさん、初対面のわたしにこんなプレゼントまでしてくれて、なんてあたたかいんだろう。
車買ったら俺が案内できるし、家にも泊まってほしい。妻と娘にも会ってほしいって。
空港について送迎代を払う時に、チップ渡したら、いらないって返されちゃいました。
車、買えるといいね。
どうして世界が平和にならないのか、人生で1番わからない日だった。
どの国にも、どこにでも、優しい人はたくさんいるのにな。